『聴導犬・美音と過ごす幸せな日々』
松本江理/角川文庫、アーティストハウス
|
|
聞こえない私の耳。
クラクションも、
電話のベルも、
子どもの泣き声も……。
*聴導犬に関するお問い合わせは、
聴導犬普及協会 事務局(松永動物病院内)tel 03-5725-6557
|
|
文庫版
06年3月25日発売
価格 460円(税込)/文庫・208P
|
画像をクリックすると 中がご覧いただけます
2003年6月30日発売 1400円+税/208P |
こちらで買えます
bk1
amazon
文庫版はこちら
bk1
amazon
松本さんのHP
|
|
聴導犬・美音と過ごす、幸せな日々
聴導犬とは、聴覚障害者を助ける犬のこと。
家の中では、やかんの音やチャイム、めざまし時計、子どもの泣き声などを、
外では車のクラクション、自転車のベル、
銀行などでは、名前が呼ばれたことも教えてくれます。
著者の松本江理さんは、子供の頃にかかったはしかの際の高熱が原因で、
感音性難聴にかかり、23歳で完全失聴。
イベントで見た聴導犬をきっかけに、1995年に使用者となりました。
|
完全失聴、聴導犬との出会い、美音との訓練、日常生活、ご主人との結婚、出産……。
本文と写真からは、松本さんの「聴導犬のことを知ってほしい」という願い、
支えてくれた人たちへの感謝の気持ちが伝わってきます。
美音は水入れに見向きもせず、階段のほうへ行ったり戻ってきたり。おかしいと思い、階
段上の柵を開けると一目散に下りていきます。あとを追うと、私の耳にビリビリと響く音が。
「ただ事じゃない!」 ……中略……
開いていたドアのところに優奈が座っています。
「どうしたの?」
声をかけながら、顔をのぞき込むと、顔中、血だらけ。左の目の上がざっくりとえぐれるよ
うに切れています。……中略……
毎晩毎晩、自分を責め泣いている私に、夫はこう言ってくれたのです。
「起きてしまったことをいつまでも悔やんでも、仕方ない。あとは、これからどうしたらい
いのか。どうするのが優奈にとって一番いいのかを考えなくっちゃだめだ」
(本文より)
<「EYEマーク」がついています>
この本をそのまま読むことが困難な方のために、
営利目的以外でテープ訳、格段写本などに変換していただくことは自由です
製作後には著作権者または出版社までご報告ください。
|