『盲導犬クイールの一生』の著者が、
刊行後23年目に贈る、静かな感動の記録ふたたび。
モノクローム写真109枚と30のエピソードが
きっと深く心に響くでしょう。
最期のときまで寄り添う、長年愛した飼い犬、飼い猫。
そして、保護犬、保護猫たち。
死期を悟る奇跡の犬・文福たちと暮らす老人養護施設には、
今日もあたたかな時間が流れていく。
老人と犬、老人と猫。老犬と人、老猫と人。老犬と老犬、老猫と老猫。
人が人をいたわること、人がどうぶつをいたわること。それは普通のこととして捉えられていますが、
さらにそこに並列で加わる、どうぶつが人をいたわること、どうぶつがどうぶつをいたわること。
そこに思いを巡らせた本づくりとなりました。
(「おわりに」より)
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石黒謙吾
1961年 金沢市生まれ。
著書には、映画化されたベストセラー『盲導犬クイールの一生』『2択思考』『分類脳で地アタマが良くなる』
『図解でユカイ』『エア新書』短編集『犬がいたから』『どうして? 犬を愛するすべての人へ』
(原作・ジム・ウィリス・絵・木内達朗)、『シベリア抑留 絵画が記録した命と尊厳』
(絵・勇崎作衛)、『ベルギービール大全』(三輪一記と共著)など幅広いジャンルで多数。
プロデュース・編集した書籍は、『世界のアニマルシェルターは、犬や猫を生かす場所だった』(本庄萌)、
『犬と、いのち』(文・渡辺眞子、写真・山口美智子)、『ネコの吸い方』(坂本美雨)、
『豆柴センパイと捨て猫コウハイ』(石黒由紀子)、『負け美女』(犬山紙子)、
『56歳で初めて父に、45歳で初めて母になりました』(中本裕己)、『ナガオカケンメイの考え』
(ナガオカケンメイ)、『親父の納棺』(柳瀬博一、絵・日暮えむ)、『教養としてのラーメン』(青木健)、
『餃子の創り方』(パラダイス山元)、『昭和遺産へ、巡礼1703景』(平山雄)など280冊を数える。
若山 三千彦
社会福祉法人「心の会」理事長、特別養護老人ホーム「さくらの里 山科」(神奈川県横須賀市)施設長
1965年 神奈川県生まれ
横浜国立大教育学部卒。筑波大学大学院修了。世界で初めてクローンマウスを実現した
実弟・若山照彦を描いたノンフィクション『リアル・クローン』(小学館/2000年)で
第6回小学館ノンフィクション大賞・優秀賞を受賞。
学校教員を退職後、社会福祉法人「心の会」創立。2012年に設立した
「さくらの里 山科」は日本初の、ペットの犬や猫と暮らせる特別養護老人ホームとして
全国から注目されている。著書に『看取犬・文福 人の命に寄り添う奇跡のペット物語』(宝島社)がある。
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