立山登山、日本縦断走り旅、百観音巡り……。
富士山を登った盲導犬・ジョナと、ひとりの視覚障害者の物語。
使用者と盲導犬の間には、それぞれいくつもの物語がある。
これまで50以上のマラソンや、ウルトラマラソンに参加し、
1999年には3400キロに及ぶ日本縦断を成し遂げた、
富山在住の視覚障害者・宮本武さん。
そして、宮本さんとともに立山、富士山に登り、
百観音巡りをしたジョナは、クイールと同じ、
パピーウォーカーの仁井さん、そして訓練士の多和田さんに育てられた。
目が見えなくなって、家にこもってじっとしている生活。そんな宮本さんを、
外に出してくれたのは盲導犬だった。
「私は、みんなに生かされてきたんです。もし目が見えていたら、きっとマラ
ソンも登山もやっていなかったと思います」
盲導犬と歩くことによって、自分の手や足で、生きていけるんだと感じるこ
とができた。マラソンをすることで、たくさんの人と出会う喜び、あたたかさ
にもふれることができた。
「私は目が見えなくて本当に幸せです」
その言葉は、強がりでも何でもない。宮本武という人間が、失明し、盲導犬
と暮らした中で芽生え育った、彼の生き方そのものなのである。(本文より)
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母への思い、盲導犬への執着、マラソンで知った出会いのすばらしさ……。
ジョナのほか2頭を含め、3頭の盲導犬に支えられ、
常に挑戦を続ける宮本さんの、誰も真似することのできないその人生を、
70点あまりの写真とともにつづりました。
*本書の売上げの一部は、盲導犬の育成及び、盲導犬使用者の支援のために使われます。
*「EYEマーク」この本をそのまま読むことが困難な方のために、
営利目的以外で、テープ訳、拡大写本などにしていただくことは自由です。
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著:
デザイン:
協力:
版元担当:
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石黒謙吾
川上成夫、野地恵美子(CGS)
井上健太郎(ブルー・オレンジ・スタジアム)
藤林仁司(学研)
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