決断できる人は2択で考える
『決断できる人は2択で考える』(星海社新書)が刊行に。
高評価を得ていた『2択思考』(マガジンハウス)の新書化です。
文庫化はなんどもあるけど、新書化は初!
元本(文庫などでは「もとぼん」と呼びます)は2010年10月刊なので
2年半。文庫化で考えてもいい頃合いです。
星海社新書の柿内芳文氏、
「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」ヒットさせたタイトルの名手。
他社の編集者であるお兄さん、尚文氏とは、やがて20年のお付き合いですが
弟さんからお声かけ頂き初仕事。
なんと、お兄さん縁以前に、高校生時代、僕がつくっていた『hot-Dog PRESS』
が唯一の社会との接点だったと!(笑)
こういう話、うれしいんだよなあ……。
元本、糸井重里さんに、高評価頂いたのがうれしかったです。
本の説明はここ
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頭の漢方薬
実は、2択は「デジタル」じゃなく「アナログ」
NOT! ライフハック 即効より遅効の時代
じわじわと仕事と人生を豊かにする
●二択=イエスノーや◯×ではない
●「あの人、勘がいい」は、経験を経験則に定着させているから
●会話とは「しゃべる」「しゃべらない」の二択です
●立ち食いそばでわかる、決断が早くなるプロセス
●「いいな、嫌だな」で二択の筋トレを
●「諦める」は、いい二択
「2択」と聞くと、いわゆる「究極の選択」的な
かけ離れた対極のモノをどちらか選ぶ、と、
デジタルな考え方と捉えられがち。
しかし実は正反対で、とてもアナログ的な思考なのです。
その意味を大まかに掴んでいただけるにはこんな言葉を。
「俯瞰してみて、まずは2つの方向にわけてみる」
「長いヒモから境目となる場所を選ぶ感じ」
「選択肢が多ければ、トーナメント方式で勝ち上がり」
そして、頭はクリアになり、好きな物を本能的に求めることで、
なによりストレスがなくなる。
ライフハックのように即効性はないかもしれませんが、
整理整頓して考えることで思考の公式として定着する「頭の漢方薬」なのです。
<2択思考で考えると……>
→決断が早くなる
→自己分析が出来るようになる
→本質的な選定眼が持てるようになる
→勘がどんどん良くなる
→会話のセンスが良くなる
→驚くほどエネルギッシュになる
→人の心が見えるようになってくる
●たとえ選択肢が100個あったとしても、それを1対1の繰り返しと考えることで、
もっとも適切なひとつを、速く正確に選ぶことができるのです。
●あなた自身が「能動的に選択」しなければ、あなたの意志は反映されず、
あなたの人生が楽しい方向へと向かうことは、けっしてないのです。
●二択をビジュアルでイメージするなら、一本の長いヒモからどこか1点を選ぶようなこと。
●量とスピードと質、そのすべてを満たさなければいけない状況の中で、決断力と選び出す目は磨かれていくのだと思います。
●決めなければならないから二択をするのではなく、自分自身のセンスを上げるために二択的に考えることを楽しむ。
●受動的な選択に慣れていくと、自分の中で本質的に何がいいのか、ということを能動的に考えられなくなります。
●直感が働くのは、ズバリ「ふだんから何でも選んでいるから」。
●ただ流れてきたことを選ぶのではなく”選びにいく”こと。
●会話とは、選択の作業=二択をあっという間に何十回も繰り返すことによって成り立っています。
●「あとでいいや」と思った瞬間に、仕事はひとつ増えている。
●「迷うと決めて迷う」こと。まず、「迷う」か「迷わない」かの2択をするのです。
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自分で言うのもなんですが、流行廃りと無縁の、普遍的思考を支える本だと思います。