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2013.2.12 よむみる部

吉村智樹さんのメルマガに真意汲み取って頂き

この「よむみる部」、自分が読んだり観たりしたものについての
レビューを書くコーナーなんですが
今回は人が自分の本について書いて頂いた記事を転載です。
あまりも、吉村さんの、本を読み込む感受性にしびれぐっときたもので。
自分の書いたものだからこそ、ここまで真意を汲み取れるのかと。
あ、そういう意味では<吉村さんのメルマガのレビュー>とでもあるのだから
やっぱりここに書いていいんだ!なんて。
どこが真意を汲み取ってるか自分で言うのもなんなおんで
下の全文読んで想像していただければ。

関西在住の、吉村智樹さんには会ったことないのですが
mixi初期につながってからからだから、もう8年以上のおつきあい。

吉村さんの笑いと知性の混ぜ具合のセンスが大好きです。
そして吉村さんはいつも僕の本を気にいって頂き、
メッセージに元気もらってます!

昨年、吉村さんが大阪から京都に移り住んだことを期に
コラム的メルマガを発行しはじたので、すぐに申し込んで毎回愉しく読んでいます。

2/10に届いたメールを読んでいたら、編集後記に僕の本のことが。
その内容、上に書いたように、著者の視点でという意味で、素晴らしかった。
こんなふうに僕も読み込めるハートを携えたいと思い、
許可を頂いたので全文転載させて頂きます。

吉村智樹さんのメルマガ、面白いですよ。
おすすめです。

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■編集後記
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

石黒謙吾さんの新刊『7つの動詞で自分を動かす 言い訳しない人生の思考法』
(実業之日本社)を読みました。

おもしろい!

タイトルだけ見れば、あやしい自己啓発系ビジネス書のようですが……に擬態した本です。
ビジネスしてない僕がそんなの読んでも仕方がないし。

この本は「名詞ではなく、動詞で考える」ことで、もっとすこやかに、
もっと人のせいにも依存もしない、
もっとストレスがない生き方ができるのではないかという、
僕らに向けられたプレゼンテー書であります。

たとえば耳触りのよい「気づき」「つながり」「絆」。
美辞麗句ではありますが、このままでは、ただの他人事名詞。
これを「気づく」「結ぶ」に変えて考えていかないと、自分のものにならない。

行動、ではなく「動く」。
これの根幹をなしているのが
「ぶつける」「分ける」「開ける」「転ぶ」「結ぶ」「離す」「笑う」の7つ。
この本は、この7つの動詞のなかにひそむ、
人生を切り替えてゆくスイッチのありかを提示します。

……と、こうして書くと、
やっぱり自己啓発系ビジネス書のようなものだと捉えられるのかな。
でも違うんです。
清水義範さんの名作小説『国語入試問題必勝法』のような……
共通一次試験問題を解くコツを解説しつつ、笑いが……あー、歯がゆい。

教則本の形式にのっとった新しいスタイルのエッセイ集、
というふうに僕は受け取りました。

石黒さんの本の読後はいつもは
巨大迷路のゴールアーチを出て青空を見上げたような爽快感があるのですが、
この本もそれがもちろん堪能できます。
動詞という7つのチェックポイントを、推理しつつ、迷いつつクリアしてゴールした、
オリエンテーリングのような面白さ。
そしてその面白さは、自分の暮らしに反映できるのです。

もし言葉のデザイナーと言える石黒さんの本だと知らなかったら、
この本、手に取らなかったかもしれないなあ。
用心用心。
反対に、自己啓発系ビジネス書だと思ったからこそ手に取った人は、
思わず口元がほころんでくる石黒さん流の芳醇な言い回しの滝に打たれ、
初めはあっけにとられるかもしれない。
それはそれでとても痛快なことで、そこから新たな「結ぶ」が生まれるやも。

世界は動詞でできている。
こういうビジネス書めいたスタイルをとる(模す)ことで、
これまでのファン層とは違った読者へ
「ぶつける」「開ける」を自ら実践されたのでしょう。
まさに著者の行動、いや「動く」の姿勢がここにあります。

次号は2月17日(日)までに一本配信……を予定。

ご感想・ご意見は、お気軽に。
では、また!!
(吉村智樹)

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本、おかげさまで好評、いい感じです!
ありがとうございます!

本の内容と目次すべては→ココ

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