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2013.1.20 編集者部

青山ブックセンター本店で自選書フェア

青山ブックセンター本店とはイベントやなんやかんやと仲良くさせて頂いてますが、
新刊出すにあたり、店長の山崎さんから選書フェアはどうですかとうれしい連絡が!

<「7つの動詞」「開ける、分ける、離す、結ぶ、ぶつける、転ぶ、笑う」をキーワードに
石黒さんの選書&既刊本フェアを展開して石黒さんの思考の一端を覗いていただく。
というようなイメージです>

ならば、著書とプロデュース・編書の新しめの中から選んでみますとなり
下の7冊をセレクトし、なぜこの動詞にこの本かというコメントもさらり書きました。
たぶん、月末からスタートするはずなので、行ってみてください。

ちなみに、1/31、2/1には、2年ちょいぶりに怒濤の書店周りやります。
2日で40軒以上のちょっとした修業。
メリットほとんどないのですが「そこに書店があるから」
という、、、根がスポ根なんです。。。
当日2日間、ツイッターでライブレポするのでどこかの書店でお会いしましょう(笑)。
以前やったときのブログ好評でした

<書店回り43軒。自分の無力さを確認できる。謙虚になれる。>

まず新刊はこれ。
『7つの動詞で自分を動かす』 石黒謙吾 実業之日本社

本の内容と目次すべては→ココ

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選書のついでに、作った本を久しぶりに俯瞰してみました。

●すべての本が並んだページは →ココ

●本のラインナップ ジャンルでわかる一覧は →ココ

● 作った本すべてを版元別・著者別・デザイナー別に冊数カウントは →ココ

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選書のタイトルはこんな感じの予定。

【著述家&編集者として石黒謙吾が
自分で作った本の中から「7つの動詞」をテーマに自選書しました!】

さてでは7冊はというとこうです。

「ぶつける」
『読む餃子』 パラダイス山元(アスペクト)

パラダイス山元さんの本は、『ザ・マン盆栽』シリーズ5冊、『餃子のスゝメ』『お湯のグランプリ』などを、プロデュース・構成してきましたが、人にウケるからとか一切気にせず、やりたいこと、好きなことに邁進する姿勢をリスペクトしてます。『読む餃子』で印象的なのが、グルメ情報や人の評価などではなく、美味しい餃子の店を求めて自分の足で田舎の街のなんでもないお店に飛び込んでいく話。山元さん、国際公認サンタクロースとしての恵比寿さんのような笑顔を絶やさずも、いつも粋なことに「ぶつかる」のです。

「分ける」
『2択思考』 石黒謙吾(マガジンハウス)

どんなことでも「分析」するための前段階として、「分類」という思考回路が必要になると考えます。まず「俯瞰」、次に「分類」、そして「分析」。案件を細分化していくと、仕事に限らず、人付き合いでも恋愛でも、ストレスをためずに問題をクリアに解決していけるはず。漠然と考えない=「分類」することであり、さらに突き詰めれば一定の塊を2つに分けることを繰り返して進めればいい。白か黒かというデジタルな2択ではなく「どこに線を引くか」という感覚。この本、糸井重里氏に高評価頂いたのが嬉しかったです。

「開ける」
『ベルギービール大全<新>』 石黒謙吾(アスペクト)

ビールの栓を「開ける」…とかそういうことじゃなくて(笑)。先入観にとらわれずに、新しい世界を「開ける」気持ちを携えていたい。「ビールはどれもこんな味」「ビールはのどごし」という意識が、日本にびっしりと根付いていますが、ベルギービールの広大な味わいを知れば、その貧相な認識が一気に覆ることでしょう。甘い、酸っぱい、スパイシー、香ばしい……。ベルギーの地ビール1000種類の銘柄は多種多様。ハイデザインなボトル、ラベル、コースターなど含めて、僕は「大人のホビー」と提唱しています。

「転ぶ」
『負け美女』 犬山紙子(マガジンハウス)

2010年秋、ツイッターのRT経由で犬山紙子さんのブログを見て、これはオモロイ女子がいる!と勢いづき本作りませんかと即アポ。彼女の周りにいる美女たちが「転ぶ」話。いい女なのになんでこんな男に…などの実話は、ほっとできるというか、ああ、そんな人でもこんなにとほほな生き方してるんなら、オレもワタシも幸せ、というカタルシス。「転ぶ」ってネガティブに捉えらますが、転んだことあるから起き上がったときの喜びが増幅されるわけです。しかも自ら突っ込んでいって転ぶ姿は潔さを感じますね。

「結ぶ」
『豆柴センパイと捨て猫コウハイ』 石黒由紀子(幻冬舎)

えっと、飼い主バカです…うちの犬と猫のフォトエッセイ。5才までのんびり過ごしていたセンパイおねえちゃんに、突然、路上出身のやんちゃな弟ができました。姉弟となって縁を「結ぶ」2匹がじゃれあって遊ぶ姿に幸せもらってます。捨てられていたコウハイは、虚弱で死ぬ寸前にまでなりながららも、ボランティアの人たちの愛情をもらって、縁あってうちにやってきた。来た日は、片手に余裕で乗るほど小さくて、生き延びてくれるか本当に心配してたけど、その後超やんちゃ坊主となり、センねえたんもとほほ……。

「離す」
『日本は、』 G・D グリーンバーグ (彩流社)

日本人より日本を愛する、アメリカ人元老教授のメッセージは、熱く厳しく強く、そしてあたたかい。日本を、人を愛するがよえに、あえて日本社会を自分から「離す」ことで、痛烈な発言が積み上がっていく。社会・文化・若者・政治へのクレバーな視点、気骨あふれる愉快・明快なオピニオンの一冊。放送作家・鈴木おさむさんに高評価頂き、TBS「ゴロウデラックス」で取り上げられました。これも、2011年に教授のツイートを見て知人経由でお会いし進めました。あ、記念すべき、初の、自分が装丁した本です。

「笑う」
『ジワジワ来るウフウフ』 片岡K(扶桑社)

ありがたくも、このシリーズ前3冊で15万部超えのヒットとなりました。「笑う」についての説明は一目瞭然説明不要かと。これもツイッターで発見。震災後、世の中を少しでも楽しくしようと発信していたKさんの「ジワジワ来る〜」という画像ツイートを見て、その天才的コピーワークにしびれ、これは既存のバカ画像本とは違う、センスいい笑い本が作れる!と即アポ。実は4冊目作ることはは考えてなかったのですが「シモネタ」に搾ると面白そうと提案しました。下品にはなってないのがKさんのクリエイティブセンス!

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<本のプロフィール>

石黒謙吾(いしぐろ けんご)
著述家・編集者・分類王

1961年金沢市生まれ。
■著書には映画化されたベストセラー『盲導犬クイールの一生』、糸井重里氏に高評価を得た『2択思考』、さまざまな図表を駆使し森羅万象を構造オチの笑いとしてチャート化する“分類王”としての『図解でユカイ』ほか、『ダジャレヌーヴォー』『エア新書』『カジュアル心理学』『2択チャートde心理診断』『CQ判定常識力テスト』『ナベツネだもの』『ベルギービール大全』『短編集 犬がいたから』『キャンバスに蘇るシベリアの命』など幅広いジャンルで著書多数。
■プロデュース・編集した書籍も、ベストセラー『ジワジワ来る○○』(片岡K)、『ナガオカケンメイの考え』(ナガオカケンメイ)、『ザ・マン盆栽』(パラダイス山元)、『負け美女』(犬山紙子)など200冊近くにのぼる。
■「ただ愚直に進む」をモットーとした動詞的生き方で、著者としての活硬軟取り混ぜた活動のみならず、ニッチなカルチャー書籍企画も次々とプロデュースし続ける。
■上京後、油絵描いて芸大3浪のあと出版の世界に。講談社『PENTHOUSE』記者、『Hot-Dog PRESS』編集者を経て93年に独立。
■草野球歴33年で年間40試合というバリバリの現役プレーヤー。日本ビアジャーナリスト協会副会長。全国キャンディーズ連盟代表。
■高校野球とビールと犬と笑いとキャンディーズを、そして熱いモノすべてを愛する。好きな言葉は「金を残すは銅、仕事を残すは銀、人を残すは金」。

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というわけで、トークイベントも4本入れて、
ちょいとプロモーションに氣合い入ってます。
どうぞよろしくお願いします。

『7つの動詞で自分を動かす』 石黒謙吾 実業之日本社

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