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2011.3.3 キャンディーズ部

森三中のキャンディーズに思うスタンダード

ここを読んでいるほとんどの人はキャンディーズに興味がないだろうから、
自分が、すごーく昔、好きだったアーティストなどを思い浮かべ、
キャンディーズと差し替えて読んでみてください。

宝くじのTVCM、ポスターで森三中がキャンディーズフェイクをやっている。
僕は一度見ただけなんだけど、
33年前の解散コンサート、後楽園球場<ファイナルカーニバル>を
ディティールまでがんばって再現していた。
衣装はもちろん、ステージのボードとか。
客席の雰囲気は無理ががあったが面白かった。

これについて、ファンサイトやmixiのコミュで、怒っているコメントをいくつも見た。
論調のとしては<バカにしている><失礼である>というものがほとんど。
思い入れあればあるほど、その気持ちもわかります。
しかし僕は真逆で、非常に嬉しかったし、
これがファン全体としてなんら否定的に捉えるものではないと考えた。

まずなんといっても、解散して33年もたっているグループが
こうしてCMというドメジャーな場の材料にメインで扱われること自体、すごいこと。
ザ・スタンダード。

いくら今でも熱いファンがいるといっても、若い人はまったく知らないわけで、
こうやって扱われることで、「あれ、なに?」的に注目されるのは間違いない。
ググって、YOUTUBEに辿り着き、新たにファンが増えるのは嬉しいではないですか。
また、マニア的ファンに対して言うならば、なんやかんやと話題になれば、
ファン待望の<ファイナル完全盤DVD>や、テレビ映像をまとめたDVD
の発売なんて可能性も高くなる。

<茶化してる>というコメントに対して考えたことは
キャンディーズだって、コントでいろんなネタをやっていて
僕らも視聴者も楽しかった。
キャンディーズが<聖歌隊>をやってキリスト教会が怒ったわけでもない。
たとえば、ビートルズなどは、世界中で山のようにパロディの
ネタとされてきたと思うが<神聖なものをけがされた>
と感じるファンはほとんどいないのでは。

あ、あと、森三中だったのはさらによかった。
かわいい系のアイドルだと、いまさらでも対抗心沸いて好印象持ちにくいかも(笑)。
歌をカバーするのは喜ばしいけど、フェイクだと意味が違うからなあ。
でもカバー曲や、トリビュート系は、個人的には興味ゼロ。
<なりきりの実在>より<本物の映像>派です。

あまりストイックになり過ぎず、笑いを忘れず、パロディを讃えたい。
あれは明らかなパロディであり、ぱくりでもなければ愚弄するとかの匂いはみじんもなく、
リスペクトが入っていると感じた。
考え方は千差万別なので、押しつける気は毛頭ないけど、
ここはキャンディーズファンの懐の広さを見せる時ではないか。

次に考えたこと。
<侮辱している>というニュアンスのコメントも見かけましたが
これ、ランスーミキ3人が見て、<侮辱された>と感じるだろうか?
推測でしかないが、僕はまったくそう思わない。
青春のすべてをぶつけた5年間がこうして扱われていることを
誇らしく思っているのではないか。
2008年10月に伊藤蘭さんに、
キャンディーズについては初めてのインタビューをさせて頂いたが
その時の印象から、確信する。

さらに言うと、これも推測の域を出ないが、
本人たちは、この企画を許諾しているのではないかと思う。
宝くじをやってるのは言わずとしれた、みずほ銀行。
こんなお堅いクライアントのCMを作る代理店は、
あとあと、肖像権や著作権、また、道義的意味合いからも
トラブル回避のために、渡辺プロ、渡辺音楽出版、ソニー等に
アポを入れていると考えるのが妥当。
そして、もしナベプロに申し込みがあれば、本人にいいかどうか聞いていると思う。
本来、当時の制作物等なら聞かなくてもよいのだが
(ここ、長い話になるので大幅に割愛)
なんと、ナベプロは、キャンディーズに限らず聞いているとのこと。
これは直接ナベプロの人に聞いたので間違いありません。
ということは、代理店→制作会社→ナベプロ→伊藤蘭、田中好子、藤村美樹
と流れて、本人の許諾受けて制作に入ったと考えるのが自然だろう。
ギャラは発生していないだろうけど、単純に嬉しいんじゃないかなあ。
ちなみにだけど、3人は後期のアルバムでは作詞作曲している曲もあるので、
話題になる→少しでもCDが売れる→印税もごくごくわずかながら入る
という流れで、<本人たちのためになる>のだ。
風が吹けば桶屋が儲かる程度に(笑)。

ちなみに、コメントの中には、
<制作者はバカにしている>という論調のものもあったが、
僕は、キャンディーズが大好きなプロデューサーなどがいてこの企画が
できたのではないかと思っている。
楽しそうな雰囲気、笑いも取れるCMの目的を果たしつつ、
ディティールの再現性へのこだわりがそう感じさせるのだ。

「全キャン連」は<行動する>のがモットーだった。
そして理念は常に<3人がどう思うか>。

まだまだファンを増やしていきたい。
本人たちは活動してはいなくても、きっと喜んでくれる。
喜ぶ顔は直接見えなくてもそう信じて、
クローズドにならずオープンに、
これからもささやかながら具体的に集まっていきたいと考え、行動します。

3年前の「全国キャンディーズ連盟大同窓会2008」
をきっかけに新生全キャン連→日本キャンディーズ協会として
解散記念日にイベントをやり、グッズを作ってきました。
先日、念願の旗も作りました。
今年も、4/3にやります→詳細はココ
キャンディーズのマネジャーだった、
アミューズ創設者な・大里会長が作ったアミューズミュージアムにて。
現役時代を知る人も知らない人も、
いままでキャンディーズのことなんか全然知らなかった人も、
一緒に映像見て熱く紙テープ投げましょう!
YOUTUBE見たら行きたいと思うんじゃないかな?
浅草でお待ちしています。

↓ 今年作ったグッズ。パーカー、リストバンド、シール


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