プロフェッショナル甲子園観戦の流儀
今日の夜11時半の高速バスで甲子園に向かいます。
7時からの打合せ的メシ終ったら事務所でシャワー浴びて新宿スバルビル前へ。
明日は炎天下、日陰一切ナシの<三塁側ベンチ裏最前列右端>
にここ12年間同じ席に陣取り4試合観戦。
銭湯行ってお好み焼き食べて、明日の夜9時半に梅田から夜行バス。
新宿に朝6時半頃新宿ついて事務所に来ます。
母校・星稜は予選で敗けましたが、恩師・山本雅弘監督率いる遊学館の応援。
さあではまず、僕が甲子園観戦に行く時の荷物をご覧ください。
なにしろ、いつもは毎度12時間、日陰ゼロの席にいるので、
トイレの手洗い場でせんたくして、
タオルで身体拭いて頭から水かぶります。
ホームレスの気持ちがよくわかりますよ。
双眼鏡、スコアブック、『週刊朝日 甲子園号』これ3種の神器。
あとは、ガムテープ、針金ハンガー、メガホン、ハット、
サーファー用タオル、防水バッグ、野球用プレゲームシャツ2枚、
サンオイルSPF50、天然塩、携帯充電器&乾電池、
甲子園うちわ、甲子園タオル、ベビー綿棒、シーブリーズ……。
あとは、往復用普通の着替えTシャツ2枚、短パンあたりを
30ℓのリュックに詰めます。
星稜と遊学館が出ない場合は、
ベスト16の8試合を2日続けて見るのがベストですね。
昔はベスト8がぶつかる4試合なんて言ってましたが
15年くらい前から地域格差がなくなりチームのばらつきが
少なくなってきていることと、
打撃戦によってエース級の消耗が早くベスト8ではむしろ
本来の力が出し切れず乱れる試合が増えてますね。
今日は夜予定があったのでやむなく前泊をあきらめましたが
普通は、朝6時には球場で並びます。
三塁側特別内野席1200円。
で、8時の開門と同時にダッシュで席とったら1日じゅそこに居続けます。
それを2日間。
延長が重なる時などは、2日で24時間球場にいることも。
こうなるともう、<野球を見る>ではなく<球場に住んでいる>
感覚になってくるのです。
なぜ、開門の2時間前に行くかと言うと、
前述した席に座りたいから。
・・・・(以下の、5年ほど前に野球雑誌に書いた原稿を参照)・・・
30歳を過ぎてから、毎年夏には高校野球観戦で甲子園に行っている。2日間みっちり、ベスト16がぶつかる8試合をすべて観る。1日に4試合も腰を落ち着けるのでベストポジションで見たい。だから僕の席は決まっている。「三塁側特別内野席 1段の11番」。甲子園の5万3000席のうち、欲する条件を満たしているのはこの1席しかない。最前列でベンチの真後ろだから、監督の指示、選手の声、などが間近で聞こえる。打席や塁上から監督のサインを見る選手の視線が自分に向ってくる。プレーを観るより、監督の采配、チームの雰囲気、臨場感に触れたい僕にとっては最高のポジション。なおかつトイレやらメシやら日陰に休憩やらでよく席を立つから列の端でなければならない。また、ここと左横の12,13番席だけが目の前の壁の上に物が置ける。スコアブック、双眼鏡、選手名鑑、うちわ、凍ったお茶、この5点セットを並べらることで、快適な球場ライフが待っているわけだ。11番を確保すると、折り畳まれる座面を起き上がらないように倒してガムテープで固定。バスタオルもびっしり巻いてラグジュアリーなシートを作り試合に臨む。ちなみに1塁側は構造が違っていて、同じ場所でもここほど快適ではない。
さてその石黒シートを確保するためには、6時には球場に並び開門と同時にダッシュだ。この席を狙う人などいないのだが、もしも座られたら取り返しがつかない。であるから、宿泊も甲子園から歩ける範囲で、敗退した高校が泊まっていた宿を狙う。東京勢の夕立荘、鹿児島勢のやっこ旅館、徳島勢の網引旅館など。そこから、球児の気分に浸って、早朝の出陣である。
それらの旅館に泊まれない時は、梅田のサウナに泊まって5時半の梅田駅始発で乗り込む。
第一試合後にカレー。第三試合終了でカツ丼。長ソデアンダーシャツに長いパンツのいでたちは、疲れて体がもたなくなるから。大好きなビールも飲まない。試合終了時と開始時は、入れ替わる選手の表情やノックや見るから、休憩はイニングの合間に通路の日陰に逃げ込む。もうろうとしてくるから、しょっちゅう汚いトイレで頭から水をかぶる。この苦行に近い感覚がたまらないのである。「ああ、1日、一歩も出ずに球場にいる」。野球バカを野球の神様に認めてもらえる気がするのだ。常々、死んだら天国で「野球バカの部屋」に行きたいと思っているし。
・・・・・・・・・・・・・
というわけで、僕は選手ももちろん見てますが
監督を見に行っているようなものなんです。
ベストの席なら、打者や走者が、監督のサインを確認する視線が
まるで自分にくる感じ、自分が監督になった気分ね。
守備位置変更指示、イニング合間の選手への指示や、敗戦後泣き崩れるベンチ前など
テレビでは見れないシーンが見られるのです。
特に敗れて3年間の思いを胸に引き上げる選手を見て
毎試合のように涙しています。それが一番好きなのかも。
ちなみに、1塁側の同じ席は、両校が引き上げる通路の上になるので
精神的にきつ過ぎるので三塁側がいいのです。
↑ ガムテープは、イスが跳ね上がらないように、朝8時にガムテで固定してしまう。
針金ハンガーは、トイレで着替えて洗ったシャツを金網に干す時に使う。
↑ 野球用プレゲームシャツ。トイレで洗って1試合ごと交互に着る。
素材的にすぐに乾くし軽いのでもうこれしかない!
上でまるまっているハンガーは伸ばして。
↑ 双眼鏡は、8×30 ほぼ野球とアメフト専用。8倍がちょうどいい。
10倍だと、最前列からピッチャー見ると全身の動きがわからない。
↑ スコアは、27年前に2年間バイトしていた時事通信社運動部のものを
ずっともらい続けて使ってます。
星稜と、遊学館のは、それぞれ1冊ずつ独立。
星稜のは、テレビ観戦も付けてるので卒業後31年間の甲子園全試合分あります。
↑ これがなくては始まらない。中1から36年連続買っているような気が。
↑ 帽子はいろいろ試行錯誤しましたが、やはりこの手のが一番涼しいと言う結論に。
12時間炎天下に居続けるためには見た目よりとにかく機能性!
メガホンに帽子丸めて入れていきます。
メガホンは、星稜のと遊学館のはずっと使ってます。
↑ サンオイルなかったら、膝と上腕、目の下、首が死にます。
SPF50を、日の当たるとこほど濃いめに、こままに塗ります。
終ったらアフターローションも。
↑ 天然塩なめます。ちなみに甲子園にいる間は、<水>しか飲みません。
ポカリスエットは糖分が多いので、トレーニング中以外はすすめません。
僕は自分の試合中は半分に薄めて2リットル飲みます。
お茶もジュースも飲みません。<凍った水>(ペットボトル)
を1日に10本以上は買うと思います。
こんなビール好きな僕が、終るまで1滴も飲みません。
ほんとに命に関わると思うので(笑)。
30代の頃、このスケジュールで酒飲んでてやばい!と思ってことが何度かあり。
携帯充電はツイッター用?(笑)。
青汁は昨年から常飲。
時計は、防水のに換えます。
トイレの手洗い場でせんたくしてタオルで身体拭いて頭から水かぶるため。
↑ このタオルは、6年前のですね。これは首用で、
あと、絞れば一瞬で水分がなくなるサーファー用タオルは汗拭きように。
防水バッグは双眼鏡やカメラ入れたり、ネットは小物入れるなどなにかと重宝。
↑ 僕、ベタ耳なので綿棒派ですが、さらに言うと、細かいところに届く
ベビー綿棒でないとだめなんです。。。これは普段から持ち歩いてます。
↑ 新しいリュックを買ってから、甲子園専用となった登山用リュック。
これで新幹線、夜行バス、サウナ、銭湯、甲子園、旅館、甲子園とどこでも。
と。。。。
明日は、甲子園後、銭湯フリークとしても一仕事。
甲子園から徒歩15分、天然温泉の銭湯、
浜田温泉 甲子園旭泉の湯←ここ に行く予定です。
そのあと、梅田、阪急東通のお好み焼き屋 美舟←に行ってビール、くーっつ!
で、爆睡して新宿に着く予定。
明日、第三試合、遊学館!
ベンチ裏でものすごい大声で応援してるので
テレビに写ったら笑ってやってください。
ツイッターでレポートし続けてみようかとも。
第四試合は、僕の草野球チームの主力、平井君の母校
関東一高が出るのでこれもしっかりとみようと。
平井もOB仲間と来るようだし。
遊学館も関一も明日勝ったら、次、当たるんだよなー。
きちーなー。
また夜行往復でいくのだろうか。わしは。