地場商品プロジェクトx+y2[広島編]
『カタロガー』というモノ系の雑誌に連載していた分類王ネタを蔵出しします。
「インフォバーン」から出てまして、
ここは今は『サイゾー』と別会社になりましたが、この頃はまだ発行元でした。
『カタロガー』は2005年1月 創刊で2007年1月に惜しくも廃刊。
連載を、創刊から廃刊号まで続けという貴重な経験!…つっても13回ですが。
まったく偶然にも同じモノ系雑誌『モノマガジン』と
ぴったり同時期に声かけていただいたのが面白かったなあ。
内容は、毎回各都道府県をひとつ取り上げ、
まず右ページで、“役に立たない”方向で<○○県の産業を徹底調査!>し、
6種のチャート分析結果を披露。
続いてその結果は一切無視しつつ<いま、○○県が開発すべき商品はコレ!>と、
4種の新商品を発表していくものです。
まあ実現性は限りなくゼロなんだけど
各地元の大金持ちが遊びで実現させたら、
町おこしになるかも、たぶん。いや、なるね、絶対!
新商品のイラストレーションを描いていただいてたのは、
『チャート式 試験に出ないニッポンのしくみ』がきっかけとなり、
その後「Hot wired」連載で3年間ご一緒した、藤本康生さん。
商品名一言と、一筆描きレベルのラフから
バカシリアスなイラストをあげてくれ、僕自身これが楽しみでもありました。
<カタロガー 連載第1回 広島>
(注)本企画は、ページ全体にわたり、限りないパロディとして構成しております。
コンセプト、データ、図表、文章など、すべてに、
真実と出鱈目が錯綜しておりますのでご注意ください。
「間違っているじゃないか」等、お叱りのことばいついては、
なんともお応えのしようがありませんこと、この場を借りて先にお詫び申し上げます。
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“地方の時代”が声高に叫ばれる中、全国各地の土地柄に応じて、
オリジナリティ溢れる商品を開発しようと立ち上がったの石黒総研。
まず血祭りにあがったのが安芸&備後! 空き瓶ではない。
(しゃもじケース)
広島の街を闊歩するシティボーイ&ガールのトレンドアイテム。今、しゃもじが熱い!
(ミュージシャン養成ギプス)
音楽界の星を目指す若者のために、星一徹氏に要請して作り上げた、伝説の肉体改造マシン。
(宮島防護ネット)
相次ぐ台風の被害に事態を重く見た広島県災害対策本部は、ついに莫大な予算を投じることに。
(巨大キャベツスライサー)
広島県民の胃に流し込まれる量に追いつくためには、各店ごとに工場の導入が急務となっている。
本プロジェクトスタートにあたり、石黒総研が鋭くメスを入れたのが、広島。
これから毎回、各都道府県の特色を徹底した調査と分析からチャート化し、
結果を元に開発した商品を解説していく。
広島の食卓では、ごはんをよそうしゃもじが圧倒的に大きいことに気づくだろう。
広島では、大きなしゃもじには神が宿るとされている。崇拝の対象であるしゃもじは、
若者にも圧倒的な指示を得ており、テニスのラケットケースさながらの、
持ち歩き用のおしゃれなアイテムを、街のいたることろで見かける。
広島県の小学生100人に「将来の夢」を聞いたところ、
実に98人が「ミュージシャン」と答えた。希代のアーティストを輩出し続ける土地では、
県民のほとんどが音楽で食べていこうと考える。
そのニーズに応え、「巨人の星」で飛雄馬がしていた「大リーグボール養成ギプス」を
ヒントに開発に励んだ結果がコレ。
東武ワールドスクエアを凌駕し、日本最大級のジオラマとして名高い宮島は、
昨今、風に弱いことがあきらかに。そこで<網をかぶせて飛ばされないように>という、
想像を超えた防御装置を、テクノロジーの粋を集め開発した。
広島では「キャベジン」が売れないのは有名な話だが、
理由はもちろんお好み焼きに入れるキャベツの量だ。スーパーでは、
売り場面積中にキャベツで占められている割合は90%!
お好み焼き店の横には、必ず大きなキャベツ粉砕工場が併設されている。
↓ 47都道府県と言えばこの人。ふざけナシならこちら。