編集者が携えたい素養 レーダーチャート分析[私的考察]
ひさしぶりに講師的なことをやることになってます。
美術の先生目指してたぐらいで、教えるのがだだだだだ大好き。
「宣伝会議」の米光一成さんの講座のゲスト講義です。
<6/12(土)夕方〜>
30人ぐらい来ると言うことなので、この場でざっくりした内容を書いておいて
米光さんのメーリングリストでココ読んでおいてもらえるようお願いしようと思います。
「宣伝会議」と言えば、月刊『編集会議』で2年半、30回にわたり、
「 ch ART 」<ロジックとアートとウィットの融合>という連載やってました。
5/19にブログに書いた←
「 ch ART 」<ロジックとアートとウィットの融合>という記事です。
あの建物入るのは9年ぶりかあ、懐かしいなあ。
まず、講義で何話そうかな、僕らしいものはと考えて決めたことは、
「書く=著者的なこと」ではなく「編集者的なこと」がいいだろうなと。
書き手は、関わるジャンル、仕事の形態、打ち出し方、目指しているところ
などによって進める事柄が千差万別で、日本語の基礎以外に
セオリー的なことはほぼない、と思ってます。
だから、一般論が浅くなる。
しかし、編集するという行為には、ある一定線までは、
ベーシックな<思考、スキル、心>が必要だと思います。
ってな話も語り始めると際限なくなるので、
その中でもわかりやすい部分と見え方に絞り込んで、また、分類王らしく、
以下の<編集者が携えたい素養 レーダーチャート分析>
を軸に編集者がどう考えどう動きアウトプットにどうつなげていくかを
話してみることにしました。
雑誌編集者9年、書籍の執筆・プロデュース・編集を17年、合わせて26年。
高卒をぎりぎり卒業というおバカな僕でも、さすがに同じようなことこれだけやってると
なにかしらその道のことが少しはわかってきたような気がします。
なので、その体験からの肌身感覚でしか語れない範囲ですが少しは役立つかも…かも?
<編集者が携えたい素養 レーダーチャート分析>
【発想力】
●思いつく ●企画に落とし込む ●構造を作る
【推進力】
●前に進める ●具体的に表す ●粘り腰 ●筋を通す
【調整力】
●バランスを取る ●和を保つ ●思いやり
【求心力】
●人に好かれる ●人望 ●ついていきたくなる雰囲気
【知 力】
●読む ●ディレクション ●直せる ●知識
ただしこれも、その編集者の部署、テリトリーなどで
少しずつ各要素の重要度が違ってくるのもおもしろいところ。
雑誌か書籍か。
雑誌なら「若者情報誌」「マンガ」「女性ファッション誌」「オピニオン誌」
「文芸誌」「男性週刊誌」「グラビア雑誌」「趣味専門誌」……
書籍なら、「文芸」「ノンフィクション」「ビジネス書」「カルチャー」
「学術書」「児童書」「タレント写真集」「アート関連書」……
講義では、さらにこの5つの要素ひとつずつをさらにレーダーチャート化することも
やってみようと思います。
ちなみに、これは分類王的余談ですが、
レーダーチャートは、比較という目的では5要素がベストと見いだしたので
要素がたくさんある時でも、僕は、レーダーチャートは必ず5つに絞りこみます。
受講生のみなさん、自分なら、この各要素、5段階でいくつつけますか?
あ、これ、考えてきてくださいね(笑)。
肩ひじ張らず、かつ、卑下しない、
冷静な自己分析もクリエーターの大事な素養ですから。
では、6/12にお会いしましょう。
講座後の呑みもぜひ! 好きなので(笑)。
僕、今度できる日本ビアジャーナリスト協会副会長なのですよん。
↓ 編集とはつまり分類也。
↓ タイトル作りに集約される編集センス。