耳の聴こえない少年と代表選手とのつながり
日韓ワールドカップで報道されることのなかった感動の物語
日韓ワールドカップ閉会から10日後の2002年7月10日、
ある新聞記者の個人サイトにUPされた日記。
日記は、ネットの掲示板などを通し、日本中に広がっていきました。
「多くの人にこの物語を伝えたい」という著者の思いと、
添えられた浦本典子さんのポップであたたかいイラスト。
サッカー好きだけではなく、
すべての人に贈りたいあたたかいメッセージが込められています。
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「ボクは小さいころに病気にかかって、
口と耳が不自由です。
耳は聴こえません、言葉は話せません……」
その光景を見ていた通訳も記者も言葉がない。
文面を読み終えた彼は、
顔を上げると少年に向かって微笑み、
ゆっくりと両手を動かして語りかけた。
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★ストライカー=トマソンとは?
この本の主人公となったヨン・ダール・トマソンは、デンマークの現役代表ストライカー。
フェイエノールト(オランダ)では、日本代表の小野伸二とともにプレーし、
また、デンマーク代表としては、2002年日韓ワールドカップにも出場。
デンマークは、ワールドカップ・ドイツ大会出場を逃したが、
2006年春現在、シュツットガルト(ドイツ)で主力選手としてプレーしている。
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