息子が成人するとき
おとうさんは76歳!
残された時間がない、
将来のお金がない、
若い頃の体力がない
「3ない」子育ての記録
分娩室の前にある緊急用ベッドで、酸素吸入器を付けながら息も絶え絶えの妻の姿があった。
救命救急医が、今後の対応について説明する。「おかあさんとお子さんと、両方を同時に
救うためには、できるだけ早く帝王切開手術をしたあと、おかあさんの心筋炎と、早く小さく
産まれた赤ちゃんを万全の体制で治療する必要があります。
幸い、お子さんは7カ月で順調に育っていて、今、産まれても助かる可能性が高い。
体制がより整った病院に、すぐ転院するべきだと考えます。こちらからだと東大病院か
日赤医療センターに転院したほうがいいと考えます」
中本裕己(なかもと・ひろみ)
産経新聞社 夕刊フジ編集長
1963年、東京生まれ。関西大学社会学部卒。日本レコード大賞審査委員。
浅草芸能大賞専門審査委員。産経新聞社に入社以来、「夕刊フジ」一筋で、
関西総局、芸能デスク、編集局次長などを経て現職。広く薄く、さまざまな
分野の取材・編集を担当。芸能担当が長く、連載担当を通じて、芸能リポーターの
梨元勝さん、武藤まき子さん、音楽プロデューサー・酒井政利さんらの薫陶を受ける。
健康・医療を特集した新聞、健康新聞「健活手帖」の編集長も兼ねる。
48歳で再婚し、56歳で初めて父親になる。
|