蘇るサバ缶
〜震災と希望と人情商店街〜
須田泰成/廣済堂出版


石巻の津波で泥に埋まった缶詰を掘り出し、
1つずつタワシで洗って売った22万缶!

世田谷区経堂にあった<長屋の助け合い精神>

会社存続の危機を乗り越えた
「人のつながり」と復興の足跡

洗われたのは泥まみれのサバ缶、そして、みんなの心。

春風亭昇太 「この本を読んで、日本は、まだ大丈夫だと思った!」


2018年2月27日発売
1300円(税別)
228P(口絵カラー8P)
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■大津波が缶詰工場と100万個の缶詰を飲み込んだ
■生きていた営業マン! 春風亭昇太さんと涙の再会
■経堂は落語長屋の人情と助け合い、シェアリングの街
■廃業を覚悟した社長が男泣きした夜、支援物資トラックは石巻へ
■泥まみれの缶詰がやって来る! そして店主は途方にくれる
■洗えば中身は大丈夫! 経堂の空に黄金色の缶詰が輝く
■殺到するメディア取材! 復興支援イベントでサバ缶が大人気
■初仕事が缶詰掘り 〜さちとかなの物語
■「うちの工場を使ってください」手を差し伸べた九州の会社
■わずか4年半で震災前の売り上げに戻る!


 東日本大震災による大津波は、宮城県・石巻市の海沿いにあった木の屋石巻水産の
缶詰工場を壊滅させました。工場跡地に埋まっていたのは、泥にまみれた缶詰でした。
 掘り出された缶詰は、震災前からつながりのあった東京・世田谷の住宅街、経堂の街
に 運ばれ、商店街の人々の協力でピカピカに磨き上げられ、1缶300円で販売されました。
 三陸の海の幸が詰まったその缶詰は、「希望の缶詰」と呼ばれるようになり、たくさん
の人 を つなぎ、全国に広がり、22万缶もが、掘り出され、洗われ、販売され、工場再建の
きっかけとなります。 この物語は、 過酷な震災に直面しながらも希望を忘れなかった人々 と、
手と心を差し出した人情商店街の人々がつながった、リアルな物語です。


須田泰成(すだ・やすなり)
1968年、大阪生まれ。コメディライター&プロデューサー。
テレビ、ラジオ、WEBの番組やコンテンツの脚本、構成、プロデュース多数。
著書には『モンティパイソン大全』(洋泉社)など。 また、代表をつとめる
スローコメディ広告社は、多様な人のネットワークを活かして、 企画、商品開発、
コンサルティング、地域活性化、などを行う。 植草甚一のエッセイに感化され、
20歳の時に世田谷経堂へ。 2000年に、経堂の個人店と文化を活性化するプロジェクト
「経堂系ドットコム」を立ち上げる。 WEB「みんなの缶詰新聞」編集長として缶詰の
産業と文化の応援も。

文:
企画・プロデュース・編集:
デザイン:
カバー写真:
校正:
DTP:
写真協力:
協力:
制作:
版元担当:
須田泰成
石黒謙吾
杉山健太郎
栗栖誠紀
皆川秀
藤田ひかる(ユニオンワークス)
佐藤孝仁
株式会社 木の屋石巻水産    黒川勇人
有)ブルー・オレンジ・スタジアム
後藤高志-社長(廣済堂出版)