付章として
<養老孟司さんに、
「おくりびとアカデミー代表」木村光希さんに、
聞いてみた。>収録
東工大の教授(メディア論)である著者が、納棺師の女性の勧めで、
突然、父親の「おくりびと」になったリアルな体験から、
家族の死とどう向き合うのか? というプリミティブな感情を綴る。
遺体の着替えをやるなどして考えた「死者へのケア、死者からのケア」
についての論考と、「コロナ禍」で向き合う家族の死と「Zoom」の関係も。
■「さわる」だったその手に「ふれた」とき、親父が帰ってきた、と思った。
■5日間、亡くなった家族と過ごした稀有な体験
■コロナ禍だからこそ遺体が葬儀場に向かわずに家で。
■父親の「おくりびと」になった貴重な時間の記録
■納棺師の女性が教えてくれたか「エンゼルケア」
柳瀬博一(やなせ・ひろいち)
東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授(メディア論)。1964年生まれ。
慶應義塾大学経済学部卒業後、日経マグロウヒル社(現・日経BP社)に入社し
「日経ビジネス」記者を経て単行本の編集に従事。『小倉昌男 経営学』
『日本美術応援団』『社長失格』『アー・ユー・ハッピー?』『流行人類学クロニクル』
『養老孟司のデジタル昆虫図鑑』などを担当。「日経ビジネスオンライン」
立ち上げに参画、のちに同企画プロデューサー。TBSラジオ、ラジオNIKKEI等で
パーソナリティとしても活動。2018年より現職に。著書に、『インターネットが
普及したら、ぼくたちが原始人に戻っちゃったわけ』(小林弘人と共著)、
『「奇跡の自然」の守りかた』(岸由二と共著)、『混ぜる教育』(崎谷実穂と共著)が。
初の単著となった『国道16号線』(新潮社)が2020年11月上梓以来好調。
日暮えむ(ひぐらし・えむ)
成田市在住。利根川沿いの田園風景が広がる豊住地区に生まれ育つ。
小3のとき、担任の先生からすすめられて日記を書きはじめ、以来1日もかかさず
続けてきた。その日記をもとに、昭和・平成・令和へとまたがるエッセイ漫画
「ひぐらし日記」(コミックNewtype)、「新ひぐらし日記」(cakes)を執筆。
2019年、幻冬舎×テレビ東京×note「コミックエッセイ大賞」で審査員特別賞を
受賞。2022年に初の著書『ひぐらし日記』(KADOKAWA)を上梓。
どん太(イラストレーター)
武蔵野美術大学卒業。日暮えむ氏の息子であり作品の背景を担当している。
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