薄毛体験15年、増毛キャリア9年の現役通信社記者が、
相撲界、バレーボール界、記者仲間など、 仕事のエピソードもたっぷりに綴る
毛髪人間ドラマ。
決してカミングアウトではなく、肩ひじ張らずに、
薄毛で悩む心情と増毛に対する葛藤などを描いた、入魂の1冊!!
さまざまな葛藤+冷静な人間観察から生み出されたリアルなレポートが、
あなたの背中を明るくポンと押してくれる。
気になる人も、踏み切った人も……きっと勇気が出ます。
「自分で買った毛は自分の毛」 と悟った著者の「薄毛・増毛心理学」
自分の髪型を取り戻したい。優れた技術があるなら試してみたい。転部のついでに
気分を変えたい。周囲のからかいを止めたい――。実際に増毛してみたら逆効果にな
るかもしれないが、ここまで来たら、結果が予測できないことさえも楽しめばいいじ
ゃないか。誰がどんな反応を示すか、このさいよく見てやろうと思った。
広告にあるような、わかりやすくて単純な動機ではなかったが、ともかく僕は、増
毛へ向かって大きく踏み出した。
20歳の春に額の剃り込みに気づいてから、15年がたっていた。
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外見をありのままに見せることが自分の内面をありのままに表現することになって、
外見を変えることが自分を偽ることになるのか。
僕の増毛は何を隠し、何を表したのだろう。
〜本文より抜粋
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