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2012.7.3 編集者部

なぜか個人でブックフェア出展に!<石黒謙吾の部屋>

出版の世界で30年ほど禄を食んでいながら、
19回目となっている「東京国際ブックフェア」には
なんの縁もなく関わる可能性も感じず当然行ったこともなかった。
それがなんとなんとなんと、
今年自分が関わることにしかも個人で出展することになろうとは。
名付けられまして「石黒謙吾の部屋」!
なんなんだなんなんだこのビジネス臭のしない浮きまくってるブースは。

↓今日(7/3)設営スタッフが現場から送ってきてくれた写真。

↓打ち合わせ時のイメージ図。
bookimage1

何があるのかと問われると困るのですがこんな感じ。

●壁には作った本すべてのカバーを貼る
これが→すべての本のラインナップです。
 クリックでジャンルごとに見られます。
これが→版元別・著者別・デザイナー別に冊数カウントしたもの。
これが→文字で本のタイトルすべてを一覧できるところ。

●作った本すべてがわかるファイルを置く
●チャート系中心に、書いた記事、インタビュー記事などのファイルを置く
●作った本の半分ほどは売っている(1冊当たりの冊数は3冊〜10冊ほど)

以下どうでもいい案件としては
●學蘭が置いてある(笑)
●ブルーとオレンジが目にまぶしい(笑)。

とにもかくにも、せっかく出展するからには
現場にいないとつまらないだろうということで
7/5(木)〜7/8(日)の4日間、
朝9時半から夕方6時までびっしりフルにブースにいます。
ぜひお越しください。

<ブース番号 西ホール1階 6−53>

サイン本はおやすいご用。
時間余裕ある時なら普通に雑談プリーズ。
商談できるネタはないけど商談ごっこしましょう。

一般の方の来場も多い7/7(土)は、
『豆柴センパイと捨て猫コウハイ』デー的にかみさんもおります。

↓今回用に作った、特製センパイコウハイスタンプ!

これ、イラストレーター・宇田川新聞さん入魂の作品。
7日以外でもご購入頂くか持参いただければ
このスタンプ押しまくりますのでぜひ。

ではなぜこうなったのかはまず、
今回声をかけて頂いた、オズエンタテイメントのサイトを見て頂きたく。

僕に声をかけてくれたのは、
映像、音楽、出版などに関わるプロデューサーの松山正明さん。
松山さんの会社についてはこれ、オズエンタテイメント

その松山さんから4月はじめに電話を頂いた。
「石黒くんさあ、ブックフェア出ない?」
「は? 何をするんですか?」
「そこまで考えてないけど、石黒謙吾そのものを知ってもらうってことでいいじゃない」
「ま、ま、そうですけど…オズのほうも特に何かメリットないですよね?」
「まあいいんだよそれは。面白いから」
出展するのにかかる費用は全部持ってくれると……。
当然、会社、個人とも貯蓄ゼロのこの僕が遊びで出せるような金額ではない。
痺れましたね。
聞けば、ある版元の相談役的ポジションで
ブックフェアに10年ぐらい関わってきたが、今年はそこが出ないので
関係的にもやっておきたいという気分でもあったようですが
それにしても、なんたる太っ腹!!!
金額にビビりつつも、そんなこと言って頂けることに痺れ
この気概に感謝の気持ちを行動でお返しするには、
お言葉に甘えて出展させて頂くことだと、
正直、僕が出展してもダイレクトなメリットなど何もないと思われながらやることに。
「面白く斬新な本を作っている石黒謙吾の仕事を見てもらおうじゃない!」
松山さんの言葉に打たれました。

運営側が書いた<出展のメリット>ってやつはこう……

《1》 全国書店への営業の場です
 とありますが、僕は著者・編集者なので直接は接点ナシ……

《2》 版権を世界に売り込む場です
 とありますが、そんなコンテンツがあるとは思えず……

《3》 読者への直接アピール・販売の場です
 とありますが、ニッチな本が多いからなあ……

《4》 メディアが大々的に報道します
 とありますが、まあこと僕のブースではありえません……

こう見てみると本当に意味がないことに、搬入入れて5日間費やすわけです。
51歳となり、棺桶から逆算して楽しく生きている僕にとっては
貴重な貴重な120時間ですが、
行きがかり上(松山さん失礼)こうなったからには、こう考える。
「面白いと感じたことを何かやりたい! ビジネスはあとからにして」
と考え、実行しようとする人と、一人でも知り合えればいいなと。
どうせ墓場に金は持っていけないのです。
自分が面白いと思えること、意義あると思うこと、
相対的な尺度に惑わされず、絶対的価値観で
1日1日を楽しんでいく人と会えるような気もしています。

では、ビッグサイトでお会いできますことを。

あ、そうそう。
ちなみに今日、『豆柴センパイと捨て猫コウハイ』
重版かかりました! みなさまありがとうございます。

 

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