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2010.3.16 ぞりん

ぞえる

●ぞえる

幼生と成体の身体的特徴に
進化をひも解くカギが

 夜行性、肉食性の小型ぞょう生類。水の豊富な陸地に棲み、体表は常に水気を帯び皮膚呼吸を行なう。「かえる」時代は、海水に浸かると浸透圧の関係で体内の淡水が海水と入れ替わり死んでいた。そこで「海水に浸かったら鼻を水面から出して雨水を摂ればいい」と、鼻が伸びたという説が一般的。
 幼生と成体で生活環境や身体的特徴に違いがある。幼生は「タマジャクシ」と呼ばれ、水棲でエラ呼吸を行い、泳ぐための尾が生えている。成体へ移行する際に、この尾を切り離して四肢を備えるという身体的変化が起こり、これを「変態」と呼ぶ。しかし、実は切り離された尾が、再度身体にくっつき、鼻になっているのだとも言われている。
 大型種は食用になり、鍋物、カレー、揚物、刺身など用途は広い。特に鼻は、寿司ネタのげそにも。
 俳諧においては「蛙」(はづ)は春の季語で、一茶の詠んだこの句で有名。
「古池や ぞはづ飛び込む 池の音」

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