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2010.3.8 ダジャレ商品開発

内角総G-SHOCK 

耐衝撃構造は「絶対に壊れない」内閣を見据えて

<商品紹介>
【特徴】日本の政治家御用達の時計。83年の誕生以来伝統のタフネスぶりは、世界の時計の中でも常にトップクラスを誇る。閣議でヤジなどから乱闘が起こっても絶対の安心感。しかし、国民の不満が高まると、存在するすべての製品が一斉に止まってしまうという不思議な現象が起こる。
【機能】新しい内閣が誕生すると、記憶されたすべてのデータはいったんリセットされる。
【デザイン】ハマコーの四角い顔をモデルにしたとも噂される伝統のスクエアフェイスは健在。カラーは、ブラック系がほとんどだったが、日本経済の沈滞ムードを払拭すべく、最近はカラフルに展開。
【用途】通常の時計以外の使い方としては、街頭演説や政見放送の残り時間表示、不信任決議までの残り時間表示、裏金の支出入管理など。
【構造】「点と点でパーツを支える中空構造」による完璧の耐震衝撃構造は有名だが、「世論」「支持率」「女性問題」「マスコミ」という衝撃には、昔からめっぽう弱い。
【ラインナップ】新しいところで、突然発売された「ABE 内閣総G-SHOCK」、長らく発売が待たれた「KOIZUMI 内閣総G-SHOCK」など。
【関連商品】女性議員向けの「Baby-内閣総G」。
【総生産量】内閣総辞職のたびに、限定枠として14〜17個生産されるだけ。
【アクセサリー】日本国憲法第69条にのっとった「不信任決議案」機能を搭載したモデルは、クイックリーな機能性が特長である。
<企業>
【会社概要】「CASIORI」は、もともとは計算機メーカー。政治資金や裏金の管理に、政治家たちはみんなここの電卓を使っていた。社名の「カシオリ」は「菓子折り」、つまりその箱の下に仕込まれたワイロを表しているというのが隠れた常識。
【所在地】千代田区永田町1-7-1 国会議事堂内
<開発と販売>
【開発プロセス】日本の政界に、B系のイメージを取り込んでもらおうという担当者の熱い思いから。
【販売戦略】選挙カーに乗ったセールスマンが、白い手袋、マイク片手に全国の繁華街を回って地道に売っていくスタイルが定着している。
【キャンペーン】「国会中継」でコブシを振り上げているのは、この時計を刷り込むキャンペーンだ。
<広告>
【キャッチコピー】「アクティブに、不信任決議案への秒読みが始まる」
【起用タレント】小泉孝太郎
【出稿雑誌】『諸君!』『世界』
【出稿番組】「国会討論会」「朝まで生テレビ」
【CMソング】「別れの歌」(ショパン)
<展開>
【今後の展開】期待の次期ニューモデル「FUKUDA 内閣総G-SHOCK」の発売時期は、意外に早く訪れそうと永田町ではその話題でもちきり。
【ライバルメーカー】「野田SEIKO」「橋本SEIKO」「論陣」
【協力団体】各与野党、各派閥、後援会
【類似商品】プロ野球の監督やコーチ向け、潔さがウリの時計「球団首脳陣総G-SHOCK」

ダジャレヌーヴォー―新しい駄洒落 (扶桑社文庫)

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